完成現場見学会会場、工事完成までの流れ・3

6月26日(土)・27日(日)の二日間予約制で開催します完成現場見学会会場の工事の流れ、3回目は『土台敷き』と『床下断熱』です。

基礎工事が完了しましたら大工さんが入り、基礎の上に土台を敷きます。弊社では土台の材料として『桧』を使用しています。基礎の上に『基礎パッキン』と言う基礎内にまんべんなく空気が出入り出来る様にする部材を敷いた後に桧の土台を番付に沿って敷いて行きます。

土台と大引きの交点に取付けている部材は『鋼製束』です。升目に組まれた土台と大引きの中に予めプレカットされたウレタンの断熱材を入れます。当て木を使って叩き込むように入れないと収まらないほどきつめに作ってあります。

ここの『きつめ』という事がとても大切な事です。土台の下、すなわち基礎の空間は、建物の外の空気が出入りしています。という事は、基礎の空間は当然の事ですが『外気』になります。

床下の断熱施工は基礎空間の外気を遮断する事が重要なのです。『断熱』と共に『気密』も取らなければなりません。床下の断熱材として、???ウールという綿系の断熱材で施工してはならないのは綿系の断熱材では『気密』が取れないからです。

断熱材の外部側に完全に空気を遮断できる気密シートを先行して貼っていればサーモウールなどの綿系の断熱材を使用してもかまいません。しかし、現実に土台と大引きの下側、いわゆる基礎のコンクリートに寝っ転がって気密シートを張る業者は何処を探してもいないと思いますが…?

となれば、やはり断熱と気密が同時にできる板状の断熱材が最適だと思います。ここでも大切なことが一つあります。断熱材の施工位置は床合板の直下でなければならないという事です。床合板と断熱材の間に空間があれば、その空間が『真空』でない限り温度差の影響を受けるという事に気が付かなければなりません。

 

 

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