『松尾式』『西方式』小屋裏エアコン・床下エアコン設置住宅・17

お客様から頂いたDVD3枚目・第23項目(松尾氏解説)

このシリーズを書くのは約2ヶ月ぶりです。

今回の内容は『エアコンの各部屋設置は冷暖房費高額で除湿が弱い』です。

項目に反して最初は『夏は特に日射遮蔽が大切』という説明がありました。冬の日射取得と夏の日射遮蔽どちらが重要か…という解説の中で松尾氏は日射遮蔽の方が重要と言われましたが、私は反対に冬の日射取得の方が重要と考えます。

その理由は、断熱性能が悪い家で夏の気温が33度の場合でもおよそ5度下げて28度になればそこそこ過ごせるようになります。冬の気温が5度とした場合は17度上げて22度位にしないと過ごせるようにはなりません。断熱性が低い家でも冬の日射取得が出来ると暖房が要らない日があります。夏はどうしても冷房が必要になる…という事からです。

断熱性能が良い家で基本的に夏の室内の温度が外気温より低く過ごしやすい状態とすれば日射遮蔽は南も必要ですが基本的に東と西を重点的に行えば済むと思います。冬は太陽の陽ざしで夜に冷え切った地球が温まった頃からじわじと太陽の恩恵が感じられるようになります。断熱性能が良い家で室内の温度が17度より下がる事がないとすれば天気が良い日は朝のうちに少し暖房を入れるだけで後は無暖房で夕方まで過ごせます。

同じ太陽の陽射しですが、夏は嫌な物で、冬は有り難い物です。私は有り難い方に軍配を上げたいと思います。暑い夏が好きな人、寒い冬が好きな人、10人10様好き嫌いは人それぞれです。私は寒くて活動が鈍り、健康を害す低温度の冬が嫌いなので冬の日射取得に軍配を上げるのかもしれません。

今回の表題については、リビングのエアコン1台で全室を冷暖房する事と各部屋で冷暖房するのでは当然それぞれの部屋でエアコンを可動させた方が冷暖房費は高額になります。除湿が弱いという理由の方ですが1台のエアコンで全室の冷暖房を賄う場合は、エアコンが効率よく運転をするので除湿も効率よく行えますが、それぞれの部屋でエアコンを運転させると冷房効果は上がっても除湿効果はそれほど上がらない…ということでした。

真意の方は私には判りません。