日本各地に存在すると思う「置き屋根の蔵」。50年~100年以上前に建てられた建物だと思います。大切な家宝を納める蔵として、いかに外気温の影響を屋内に受けさせないかという観点で建てられたものです。 厚い土壁と屋外の漆喰壁で湿気と外気温を防ぐ、直射日光を直接建物本体に当てないように雨露を凌ぐ瓦屋根の下に空気層を設け、埃や外気温を遮断する屋根をもう一層造って、蔵本体をまるで「日影」の中に建てている究極の建築物だと思います。 この置き屋根の蔵の原理を応用した工法が、弊社が全棟で施工している「二層屋根の家」です。一層目の屋根地の上に板状の断熱材か遮熱シートを張り、その上に空気が通り抜ける通気層となる垂木を打ちます。その上に瓦やガルバリウム合板などの屋根材を葺く屋根下地をもう一度造ります。軒先から入った空気が通気層を棟に向けて通り抜けるときに太陽熱を排熱します。 この工法で家を造ると、他社施工の小屋裏換気を取り付けた屋根裏温度より10度以上下げることが可能になります。

二層屋根の家について
蔵の全体写真
二層屋根の家について
本屋根の下に空が見えます
二層屋根の家について
蔵内部に太陽熱が入りません
二層屋根の家について
1層目合板に遮熱シートを張っています
通気垂木(タルキ)を打ったところ
二層屋根の家について
通気垂木(45mm)
二層屋根の家について
通気垂木の上に2層目合板を張っています
二層屋根の家について
1層目と2層目の屋根合板(1層目合板上の遮熱シートと通気層で太陽熱を排熱します)
空気の入り口(片流れ・切妻・寄棟)
空気の出口(片流れ屋根)
空気の出口(切妻・寄棟)
空気の出口(切妻・寄棟)

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