『透湿抵抗』とは…?

昨日のブログで木造住宅の外部周りにスジカイに変わる耐力面材として使用する『OSB合板』がほとんど湿気を通さないと云う事をお伝えしました。OSB合板とは、数センチの木片を集め、型に入れ、接着剤と共にちょうど『押しずし』の様に圧縮して作ったような(私も製造過程は知りませんので、あくまでも私の想像です)合板です。ホームセンターでも販売していますので確認していただけます。

初めの写真に透湿抵抗の数値が記してあります。『抵抗』ですので、数値が高いほうが湿気を通しにくいと云うことになります。『ハイベストウッド』は、『ノダ』と云う会社が販売している構造用耐力面材です。ハイベストウッドが2、34であるのに対してOSB合板は、5、76倍も湿気を通さない13、48です。2枚目の写真は、『大建工業』と云う会社が販売している『ダイライトMS 』と云う構造用耐力面材です。写真の実験では、沸騰するお湯の上にダイライトMS と構造用合板を置き、その上に透明のガラスボウルを伏せて1分30秒たった時の状態です。ダイライトMS の方は、湿気が透過しますのでガラスボウルが曇っています。

どちらの商品も『透湿出来る』と云う事を製品特徴の一つとして上げています。弊社では、このどちらかを使用しています。

この両社は、日本が高温多湿であり、冬もそこそこに寒い…と云う気候風土を鑑み、昔の『木』と『竹』と『土』と『漆喰』と『板』で造られた湿気に対応できる家づくりを現在においてどの様に造るべきであるか…をしっかりと把握している訳です。

現場を知らない、中途半端な知識で考案した実際には施工不可能なビニールシートでの水蒸気の遮断。木造住宅にとって、命取りになる『欠陥工法』をいち早く気付いてやめさせなければなりません。

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