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スジカイ工法のメリットとデメリット

2019年 04月 27日 (土)

台風や地震等の揺れから家を守る耐力壁。木造住宅でよく見かけるのは、柱と柱の間に斜めに木を配置したスジカイ工法です。スジカイ工法のメリットは、同じ耐力壁を施工するのに安く出来る事です。一枚の壁に1本のスジカイを入れる場合、材料代、金物代、工賃を含めておよそ2200円で出来ます。耐力用面材のダイライトですと、材料代だけで3200円です。釘は面材1枚に対して100本弱打ちます。釘代と工賃を入れますと一枚当たり6500円はかかります。筋交い工法の方がおよそ3分の1の価格で出来るのです。

外部面積が約180平方メートルの建物に耐力面材を張ると仮定した場合、ダイライト代が75枚として24万円、釘代が8千円、大工工賃が22万円の合計46万8千円かかるのに対し、筋交い工法ではおよそ3分の1の15万6千円で出来ます。

面材工法を筋交い工法に変えるだけで坪当たり、1万円近く安くできるのです。『安い価格で耐力壁が出来る』これが筋交い工法の大きなメリットです。

では反対にデメリットは何があるかをお伝えしたいと思います。

欠点の一つ目は、建物に地震や台風などで大きな力が加わったとします。加わった力をスジカイがある壁だけ、いわゆる力を『局所的』に受けると云う事です。力を局所的に受けると筋交いの金物が外れたり、スジカイ自体が折れたりする事があります。耐力用面材を打つ工法ですと、『段ボール箱』の様に家全体を箱の様にくるみますので家全体で力を分散してくれます、従って局所的に力が加わる事はかなり軽減されます。

欠点の二つ目は、柱や、梁等、構造材の外部側に張るだけで結構気密が取れる…と云う面材を打ちませんので、基本的に気密は良く取れません。外壁を張る前の下地として『湿気は通すが、雨は通さない』という『透湿・防水シート』を張るだけなのです。シートを張る目的が『湿気は通しても雨水を建物に入れない』と云う所にありますので、下から上に張って行くシートとシートの間に下から上に吹き上げる風がシートの継ぎ目から容赦なく建物内に入ってきます。気密を取らないスジカイ工法の大きな欠点は『隙間風』が容赦なく建物の中に入る為、断熱の効果があまりないと云う事になります。

欠点の三つ目は、10、5センチ の柱に対して4、5センチのスジカイが入る為、残りの6センチの隙間にしか断熱材が入れられないと云う事です。一つの壁の間に2本のスジカイがたすきの様に入ると、筋交いが交わる所では1、5センチの隙間しかありません。この部分に断熱材を入れることは不可能なので、スジカイが当たるところは断熱材をカットして入れる様になります。従って断熱欠損が多くなります。シートとシートの間から隙間風が入り、断熱材は欠損が多い…と云う事になれば、冬に底冷えがする家になる事が予想されます。

 

 

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