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断熱,気密、そして湿度・10

2018年 05月 07日 (月)

今日は、『高温・多湿』、ジメジメとして蒸し暑い日本の夏をどのように快適に過ごせるようにするか…?という事について、『湿度』を関連付けて書きたいと思います。

例え、高温であっても湿度が低く『カラッ』としていればもっと過ごしやすくなる…という事はどなたもご存じの事だと思います。我が国において居住スペースである『家造り』に対する基本的な考え方は、はるか昔から『いかに夏を過ごしやすくするか…』という所に置かれていました。

私は読んだ事はありませんが、吉田兼好著の『徒然草』の中に『家は夏を旨として造るべし』という文章があるとのことです。『徒然草』は、1324年から31年に書かれたもので、今から、およそ700年前の事です。我が国で暮らす過去の人達も『ジメジメとして蒸し暑い夏』をいかに快適に過ごすか…を真剣に考えていた事が伺えます。

政治家や官僚ではありませんが『私の記憶の限りでは…』(余談ですが、『記憶の限りでは…』という文言は、かなり前の時の事を思い出す場合に使うものだと思います)、今から、およそ50年以上も前の家は、基本的に『木』と『竹』と『土』と『漆喰』で出来ていました。

『木』は、現在と同じように、家の基本となる『土台・大引き』『柱』『桁・梁』等の構造体が木造であるということです。『竹』と『土』は、屋外に面した壁も屋内も、全ての壁になる所は、『木舞(こまい)』という真竹で組んだ塗り壁の下地を組み、『藁』をすき込んだ『土』を『下塗り、中塗り』、必要な所には、『上塗り』または、『漆喰』で仕上げていました。外壁についても、雨がかりの所は『杉板』を張り、上壁は『漆喰』仕上げでした。まさに『自然素材の家』です。屋外建具、現在の『サッシ』に当たる所ですが、建具屋さんが建具を造り、ガラス屋さんがガラスを入れるという手順で作られていました。

基本的な家は、現在のようにそれぞれの部屋が細かく仕切られているという事はなく、柱に『差し鴨居』という化粧鴨居を入れ、『襖』で仕切られた部屋を造っていました。『襖』を開ければ多くの部屋が続き、『襖』を外せば『大広間』になるという、『風通しを良くする』という事を念頭に置いた家でした。また、外壁が雨にさらされないように、さらに直射日光を取り込まないように『軒』を深くしていました。以上のように、過去の日本の家造りは『夏』に標準を合わせて造られていました。(半面、冬は、局所暖房である『囲炉裏』『火鉢』『こたつ』で、手先、足先を温めるだけでした)。

ジメジメとした蒸し暑さの原因である高い湿度をどのように処理をするべきか…?。先達達は、竹に塗り込む家の壁の基本となる『土』に湿気を吸ったり、吐いたりする『調湿作用』を担わせる事を考えたのであろうと思います。

『高温・多湿』の気候風土であるる我が国で、この『調湿作用』が昔からも存在し、現在に置いても重要視しなければならないと言う事に着眼していただきたいと思います。

続きは、次回に…。

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