『松尾式』『西方式』小屋裏エアコン・床下エアコン設置住宅・5の続き

あなたの家の床が冷たい3つの原因の最後の方に松尾氏が話された事です。

床が冷たいのを防ぐ為に、一条工務店は1階だけでなく2階も、廊下までもなぜ『床暖房』を設置しているのか…?

という質問が良くあるとの事です。

その答えは、家を建てられるお客様の『床暖房をつけないと床が暖かくならない』という先入観が間違いであるという説明をし、

納得させるほどの知識やトークを全てのセールスマンに付けさせるよりも『床暖房を付けていますので床が冷たいという事は

決してありません』と説明させた方が手っ取り早いし、契約を取り損ねる事もない…というのが実状との事でした。

一条工務店のキャッチフレーズは『家は性能』だったと思いますが、私から言わせると『一条さんの家は製品』だと思います。

本当に性能で勝負するのではなく、床暖房などの製品に頼っているからです。

昨年、ある団地で新築工事を施工している時、敷地の隣で弊社よりも後に一条工務店の新築工事が始まりました。

上棟の前に床剛床を張りますが、一条工務店の床断熱は、おそらく100ミリはあったと思います。弊社は80ミリでしたので断熱材の

厚みは弊社よりも上でしたが施工方法が良くありませんでした。

工程を省略する為に工場で剛床に断熱材を張り付け、土台と大引きの間にすっぽりと入る様に製品化してありました。

『製品化』が悪い訳ではありませんが、施工を簡単にするために断熱材を甘く(寸法を小さめにする事)してあったのです。

大工さんが断熱材付きの剛床を取り決められた場所に持って行くと、いとも簡単に『すぽっと』入るのです。

『すぽっと』入るという事は土台や大引きの間に僅かの隙間がある訳です。気密は取れても断熱欠損がある訳です。

その隙間がたとえ3ミリでも断熱材が無い所があり、その所が床に冬は直接冷たい外気を伝えています。その結果、床暖房が必要なのかもしれません。

弊社の断熱施工は、一枚一枚、土台と大引きの間にキチキチの断熱材を当て木で叩き込む様にして入れなければなりません。

その上僅かの隙間があったならばシリコンを埋めています。断熱欠損などあろうはずがありません。

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