ブルータスお前もか!

いつもブログを読んでいただいて有難うございます。

昨日書きました『型枠』の件ですが、昨日朝一番で弊社の現場に行ってみましたら、他社の現場で一昨日の午後に打設したばかりの立ち上がりのコンクリートの型枠が外されている途中でした。

1社が中2日、もう1社が中1日、昨日の会社は、コンクリート打設からなんと15時間くらいで型枠を外したということになります。その会社の基礎工事をやっていた職人さんを知っていましたので、『型枠をこんなに早くばらして(外す事です)よいのか……?』と尋ねましたら『会社の(基礎工事を依頼している元請の住宅会社です)指示だから……』という返答でした。

こんな事でよいのか建築屋!。

お施主様の事より自社の都合を優先する為にこのような工程を組むのか、それとも利益の追求の為に一日でも工期を短くしたいのかは私には解りません。

通常20日間くらいかかる基礎工事の期間を僅か7日間で仕上げてしまいました。弊社の他の現場では現在基礎工事の施工中ですが、私が工事を依頼している職人さんにこの話をすると『そりゃーOOOなどはひどいもんだよ』という返事でした。OOOはローコストでバリバリと施工棟数を伸ばしている会社です。

私が一大決心をして住宅業界に入ったのが今から27年前です。自宅とアパートを任せた地場工務店と大手ハウスメーカー双方のずさんな建築管理と施工がきっかけでした。

あれから四半世紀を過ぎたのに建築業界はなんら変わっていないと痛感しました。中には本当に心から『お施主様の事を第一に』と一生懸命になって取り組んでいるまともな住宅会社もあるはずです。

今回のように、同じ団地で地場の工務店が5社も、又、施工工程が同じような現場ばかりというケースは私にとって初めてです。弊社の現場には毎日欠かさず行きますので、同時に他社の工事の状況を見られるだけ見て、一人でも多くのお施主様が粗悪な施工をする住宅業者に騙されないようにブログを通じてお伝えしたいと思います。

今日は、弊社が山陽小野田市で現在基礎工事をしている現場の写真を載せます。丁度現場に着いた時に『鉄筋』をトラックから降ろし終えたところでした。職人さんから『この3列ある鉄筋の一番右の列だけで通常の現場は事足りる(鉄筋の量の事です)』と伝えられました。

私は、鉄筋の多い少ないを自慢する訳ではありません。一つ一つ、ひとりひとり、ひとこまひとこま、それぞれを分担する人たちが責任を持って仕事をし、又それを元請の住宅会社がさせるようにして工事を進めて行かなければ本当に自信を持ってお引渡しが出来る住宅など出来るはずがないと思っています。

お施主様が住宅を依頼される会社を決められる時に『いったい何を頼りに決めるべきか』という正解はありません。本当に大変な事だと思います。しっかりと御自分のアンテナを張り巡らして『本物の電波をキャッチして下さい』としか言いようがないのです。本当に大変な事ですが御自分の大切なお住まいの為にチャレンジして下さい。

鉄筋1.JPG

工期が長くかかる事が良いという訳ではありませんが、弊社の基礎工事着工から7日目の現場です。

鉄筋.JPG

トラックから降ろしたばかりの鉄筋の束です。一番右の先端を折り曲げた鉄筋だけで通常の現場は事足りるという説明を受けました。