外壁塗り替え工事の流れと注意点

築後12年を経たお施主様宅の外壁を塗り替えます。今日は外壁の塗り替えの流れと注意すべき点について書きます。

まずは足場を架け高圧洗浄から始めます。

植野1.JPG

洗浄が終了しましたら、外壁の亀裂やサイディングの劣化等を確認し、補修ヶ所にテープを張って補修漏れがないようにします。このときに多いのがコーキングの劣化です。

サッシ周りやコーナージョイント部分の劣化はほとんどありませんが、サイディングの平板間のコーキングの劣化は良くあります。

植野3.JPG

劣化したところをカットしてコーキングを打ち変えます。その他には、塗装する為に足場を架けたのですが、せっかく架けた足場ですので普段確認できない雨樋のゴミの除去などもします。外部に出ている水道管の断熱保温材も必ず劣化していますのでこの機会に巻き変えます。

外部に出ている配水管も外壁と同じ色を塗って違和感のないようにします。このときに注意しなければならないのが排水パイプをとめている金具の点検です。

新築時にメッキの金具が付いている場合は、必ずステンレス製に交換します。取り付けて10年も過ぎればナットが錆付いていて、外そうとしてスパナで廻していますとナットが緩むよりボルトが折れてしまうほどです。

錆付いていますので取り外しにとても時間がかかります。金具を外した後にパイプに付いた錆を綺麗に落し、真新しいステンレス金具を取付けます。この後塗装屋さんが破風、軒、壁、鉄板水切り、雨樋、などを塗り、塗装が完了するという日の朝に完了検査に行きます。

検査で補修もれや塗りもれがないかを確認し、もしあればその日にはまだ塗装屋さんがいますので指示をしてその日のうちに完全に完了させます。足場の解体は当初から計画を立てますが、はっきりとした解体日は塗装完了予定日の4~5日前に足場屋さんに連絡を入れておきます。

そのようにきっちりとした工程を組んでいればお施主様にご不便をおかけする日にちが少しでも短縮できます。

植野2.JPG

金具の交換は昨日、午後2時半ころから始め、終了したのが5時半頃ですのでおよそ3時間ほどかかっています。保温巻きは壁の塗装が終了してから行います。金具交換後の写真は保温を巻いた後に撮ります。

一度塗り替えれば次に足場を架けて塗装するのは10年以上後の事です。お施主様からのご依頼がなくても、当然のごとく気配りしなければならない事だと思います。

塗り替えが完了しましたらまた報告させていただきます。

ダブル断熱+気密+遮熱の家づくり 有限会社トータルハウジングのホームページへ