100年住宅・200年住宅について

最近、やたら『100年住宅』とか『200年住宅』という見出しを付けている住宅会社を良く見ます。

『長持ちする住宅』への対策は、国のレベルでも考え始められており、住宅関連の2008年度の予算要求でも大きく取り上げられているのが『200年住宅』の推進です。

欧米の住宅の寿命が70~140年であるのに対して、日本の住宅の寿命はわずか20~30年くらいです。建て替えるたびに大量の廃棄物が出され、地球にも優しくなく、何よりも資源の無駄遣いです。

一言で100年、200年といいますが、100年前というと『明治41年』で日本が第一次世界大戦に参戦する6年も前の時代です。200年前ともなると『江戸時代』で、著名な人で言えば『伊能忠敬』が日本を測量していた頃です。

 私はいつも思います。何を根拠に『100年住宅』『200年住宅』といっているのだろうかと。ただ『100年住宅』と謳えば『聞こえが良い』とか、ユーザーに『丈夫な住宅を造っているというイメージを植えつけられる』という事だけで銘打っているのではないでしょうか。

確かに日本の住宅の寿命は短すぎます。200年とまでは行かなくても、せめて欧米並みの70~140年はもたしたいものです。

地震大国であり、又、高温・多湿の日本の気候風土のなかで長寿命の住宅を造るには『この国にあった住まい造り』をしなければならないということです。

明日は『この国にあった住まい造り』について書きたいと思います。