床下換気扇の効果に疑問あり

床下換気口.JPG

この3~4ヶ月の間、リフォーム工事をさせていただいたお客様のお宅に必ずと言ってい

いほど取り付けてあった床下の換気扇です。白蟻の工事屋さんや電気屋さんに『床下の

湿気が換気扇で強制的に排除されるので家にとって良いですよ』と勧められて、タイマー

と換気扇3台セットと取付け工事で15~20万円支払われ、取り付けておられます。床

下換気扇セットは松下や東芝などから発売されており、定価は7万5千円しなかったと思

います。施工する状況によって多少の差はあると思いますが、おおよそ12万円で取付

けが可能です。

問題は、価格よりも施工方法やその効果です。ただ取り付けるだけではだめなのです。

換気扇を取り付けた近くの換気口をふさいでいなかったり、テストをしていないのか、排

気は出ているのに給気側から外気が入っていない(給気側の換気口にティシュペーパー

をあててみると良く分かります。外気が入っていればティシュが換気口にぴったりとくっつ

きます)ところもあり、まずまずの効果が出ていたお宅は6軒のうち2軒でした。

施工が良く、換気扇から遠い換気口から給気していれば床下のほぼ全面の空気が換気

していると見て良いでしょうが、タイマーで決めた時間とはいえ、毎日365日換気扇を回

すと言うのは考え物です。

外気が乾燥している時の換気は床下にとって良いことですが、梅雨や雨の日、湿度の高

い時などは返って湿気が入ってくるので換気扇を廻さない方が良いはずです。

悪い取付け例の写真がどこかで取れれば、またブログに掲載したいと思います。