本当に2025年に日本の住宅の断熱性能は激変するのか?…2

前回書いたブログの中で付け加えたい事があります。日本の住宅の断熱性能が低いのは『国民性』にあるという事に付け加えて、我が国の国土は北から南まで細長く、とても寒い地域もあれば暖かい地域もあり、四季もあります。北海道、東北は寒い日が長期間ありますが鹿児島は寒い日があっても期間としては短いと思います。沖縄に至っては、寒い日はほとんどないと思います。

寒くても一年の内、2~3ヶ月我慢すれば済む…という事が根底にあると思います。夏の暑さは、6月から10月までの5か月間あります。この期間の差を考えても、我が国での家づくりは『夏を旨とすべし』なのでしょう。

本題に戻ります。

私がなぜ断熱性能が激変する事に疑問を持つのかは、断熱という概念がない家づくりから、つい昨年の3月まで世界の断熱レベルからすると非常に低い断熱性の家づくりをごく当たり前のように造ってきた業界が、基準を変えたからと言ってすぐハイレベルにはならないという事です。

使用する断熱材などの基準を厳しくすればそれなりに性能は上がるかもしれませんが、断熱の『施工と意識』のレベルは簡単に変わるものではありません。学校の成績で例えますと、学年トップの人もいれば、当然ビリの人もいます。ビリの人が基準を変えたからと言ってすぐトップになることは出来ません。意識を変える事と努力をしなければトップにはなれないのです。それもすぐに出来ることではなく、それなりの期間が無ければ、意識の変革と努力をしても到達することは出来ないのです。

断熱も同じ事なのです。続きはまた後日に書きます。